後立山連峰南端の静かな山稜 針ノ木岳から烏帽子岳縦走 針ノ木岳 蓮華岳 船窪岳 烏帽子岳 2018年8月2日(木)〜2018年8月5日(日) コース地図はこちら u/n |
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1日目 | |
扇沢で「大町トラフィック」に車を預けて 針ノ木雪渓を登る 車は4日後七倉ダムに回送を依頼。 駐車場を探す時間がいらないのと 長時間の駐車の心配がないのが安心です。 (費用は8千円) 登山口には山岳警備の方が 登山届をチェック。 事故の無いように、との配慮が あちこちで感じられました。 |
1時間ほどで大沢小屋 小屋の前の 百瀬慎太郎(山の文人)のレリーフ 小屋では、4本爪のアイゼンを貸し出している 私たちは、事前の電話での確認で 各自アイゼンを携帯している。 6本か4本か? 長い険しい縦走を考え 各自の判断に・・・ |
2時間ほどで雪渓の末端に到着 2人登って行くのが見える |
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雪渓があちこちで崩れてクレバスがあり、下は水が流れている ベンガラはところどころしかなく、注意して歩くが、 雪は固く傾斜もあって、6本爪が正解です |
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のど(岸壁が迫って傾斜がきつくなった地点) の上あたりから、夏道に・・・ 斜面はミヤマキンポウゲのお花畑 |
雪渓脇の斜面で 食事中の猿の群れに出会う 子ザルも4匹くらいいて 木の枝で遊んでいた |
砂礫の斜面をジグザクに登っていく この登り切った所が針ノ木峠。今日泊まる針ノ木小屋です |
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針ノ木峠到着 一休みして、空身で針ノ木岳へ |
ハイマツの急登に苦しみ ガレ場にでて尾根を登る 山頂まであと少し |
針ノ木岳山頂 一つ目のピークを踏みました |
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眼下の黒部湖と目の前の立山連峰 右奥は剣岳 |
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こちらはスバリ岳、赤沢岳を経て 種池山荘方面への縦走路 |
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今日出会った花(の一部) | |
ウサギギク | ミヤマダイコンjソウ |
シモツケソウ | キンポウゲ |
2日目 | |
6時、針ノ木小屋を出発 今日は、蓮華岳、「蓮華の大下り」から 北葛岳、七倉岳のピークを踏んで 船窪小屋へと縦走します コースタイムは5時間40分 いつもならコースタイムくらいで歩くので そのつもりでいたら、 このコースタイムは厳しかった! というより、自分たちの足が遅くなってる? 休憩時間分(2時間)到着が遅れました。 |
蓮華岳への登りから 針ノ木小屋と針ノ木岳 今日も素晴らしい快晴です |
朝日を浴びて蓮華岳へ・・・ |
白い砂礫の間にコマクサの群生 |
子供を連れた雷鳥に出会う |
白とピンクのコマクサ |
M/O |
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コマクサのお花畑がどこまでも続く |
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蓮華岳山頂 |
山頂からの北葛岳、七倉岳 遠くに見えている白くガレているところを 明日は縦走の予定 |
今日のハイライト 蓮華の大下りへ・・・・ |
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緊張する岩場の連続です |
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これが蓮華の大下り |
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北葛岳山頂 誰もいない静かな山頂です |
七倉岳への道も険しい! |
七倉岳山頂 ここまでくれば船窪小屋はあと10分 船窪小屋で合流するHさんに 電話してみるが通じない |
船窪小屋の青い屋根 表のベンチでHさんが手を振っている 無事に合流できて一安心! |
今日は外のベンチで食事 ご馳走に加え、絶景のロケーションに感激! |
ビーフシチュー、山菜天ぷら抹茶塩添え 山芋、野沢菜、肉団子他 デザートの果物の缶詰 どれもとてもおいしく、 ご飯は古代米の入った赤飯です。 |
明日の朝は早いので、 小屋の前で写真を撮ってもらう |
槍ヶ岳方面 |
ザラ峠付近に沈む夕陽 手前の闇に沈んでいくザレた山は明日の縦走路 あまりスッパリと切れ落ちているので、どこを通るのか不安になる |
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今日出会った花(の一部) | |
トウヤクリンドウ |
キバナノコマノツメ |
タカネツメクサ |
ミヤマアキノキリンソウ |
イワベンケイ |
白いコマクサ |
ルリソウ属? | ハクサンオミナエシ |
ニッコウキスゲ |
ミヤマコウゾリナ |
コオニユリ |
ミネウスユキソウ |
クロトウヒレン |
調べ中 |
3日目 | |
5時に小屋を出発して20分弱 奥に槍ヶ岳 手前の朝日が当たっている山が これから先に歩くことになる不動岳か南沢岳? 急峻な崩落した谷ばかり・・・ 今日からは、七倉尾根を登ってきた Hさんと5人のパーティです。 |
コースタイムで船窪岳に到着 途中花も多かった! |
M/K |
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山頂からの眺め 眼下は黒部湖、奥に烏帽子、三ツ岳、野口五郎岳 水晶へと続く道は3年前に歩いた縦走路 |
かなりの崩落 ロープが頼り |
やせ尾根を慎重に・・・ |
ご覧のとおり この先もかなり際どいです |
不動岳の手前の稜線で休憩 右に針ノ木岳、左奥に立山 雲一つ無く素晴らしい眺めです |
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不動岳山頂 今日2つ目のピークです |
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崩落の進む南沢岳の奥に烏帽子岳が見えてきた 烏帽子小屋は奥の前烏帽子岳の奥で見えない |
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谷側ギリギリにつけられた登山道 集中力と慎重な歩きが必要です . |
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そして今日最後のピーク南沢岳。 烏帽子岳はとっくにスルーすることに(-_-;) 全員登っているので<(_ _)> |
白砂の広々とした山頂を独り占め! しかし北アルプスなのに 静かな山域でした |
山頂からの眺め 中央に烏帽子岳、三ツ岳、野口五郎岳、水晶岳も見える |
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厳しい縦走路はここで終わり、 後は四十八池への下り |
南沢岳の山頂を振り返る なだらかな稜線の両脇にはコマクサの群生 蓮華岳よりもっと細かい砂の道 |
烏帽子岳のすそ野をぐるりとまわる湿地帯 |
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今年は花が咲くのが2週間から3週間早いとのことで チングルマの穂が辺り一面をうす赤く染めていた チングルマの最盛期に是非来てみたい場所です 小屋まではあと少し。が、しかし、奥の前烏帽子岳を登らないと着けないのです(-_-;) |
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烏帽子岳分岐 ここで先行していた登山者に出会う. 烏帽子岳に登ってみえたのですが 登り20分となっていたのに、 30分はかかったとのこと。 ということは往復で1時間はかかる。 10時間以上歩いている我々には とっても無理~ |
小屋からの夕陽 長い縦走を無事に歩けて 今日のビールも美味しかった!(^^)! |
今日出会った花(の一部) |
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オヤマノリンドウ |
トモエシオガマ |
M/O | M/O |
ベニイチヤクソウ | マルバタケブキ |
M/O |
M/O |
シナノナデシコ | ハクサンフウロ |
M/O |
M/O |
ヨツバシオガマ | チシマギキョウ |
M/O |
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チングルマ |
タテヤマウツボグサ |
タカネマツムシソウ |
クルマユリとウサギギクの お花畑 |
ミヤマキンポウゲ |
チシマギキョウ |
4日目 | |
朝焼けの赤牛岳、薬師岳方面 今日は縦走最終日。いいお天気です! |
小屋からの野口五郎岳方面 |
小屋の前で記念写真 今日はゆっくり朝食をとって出発です |
昨日歩いた縦走路。 感慨もひとしお! |
ここからは樹林帯に入ってしまうので、もう一度歩いた稜線を撮影 天気に恵まれ、写真を撮りながら、ゆっくり歩けました。 |
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登山口に到着! 無事に歩けて嬉しい一瞬!. 達成感に、ヤッタ-!(^^)! |
高瀬ダムに向けて、広い河原を歩きます |
山行を終えて-1 ・ 4日間、天気にも恵まれて、とても楽しい縦走となりました。 後立山連峰の最南部、以前蓮華岳に登った時に見た[蓮華の大下り」。 料理が美味しいと評判の「船窪小屋」。長くて厳しい稜線歩きのこのルートを 無事に歩けたこと、 メンバーの皆さんに感謝です。 そして小屋から小屋へ、登山者を見守ってくださる山岳警備体制に 驚きと感謝の気持ちで いっぱいです。 岩場、ガレ場、眺望の素晴らしさ、変化に富んだ素晴らしい縦走路でした。 行くと決めてから、高山をコツコツと登りながらのトレーニング、 やってきてよかったと思いました。 今年は雪が少なくて花が咲くのが早かったとのこと、それが残念でしたが、 天気は4日間快晴で 楽しい思い出になりました。 山行を終えて-2 ・素晴らしい山行にご一緒させていただき有難うございました 暑さとリュックの重さで雪渓は苦しい登りでしたが登りたかった針ノ木岳は 360度の展望で大感激でした。 その先の蓮華の大下り~船窪岳~不動岳の厳しい縦走路も 見守ってくれて、無事に歩けた気がします。 天気に恵まれ、毎日、北アルプスの雄大な峰々を見ながらの縦走は最高でした。 この達成感は皆さんと一緒に楽しく頑張れたお蔭と感謝致します 山行を終えて-3 ・好天に恵まれて、上級者コース(確信を持って言えます)を 無事に達成することが出来たのも、 皆様のお陰です。 初日は、水の重さもあって、この先の縦走に不安を感じながらの雪渓の登りと、 着いてすぐの針ノ木の登頂。 二日目は今回の縦走の楽なコースの筈だった「蓮華の大下り」。 三日目の船窪岳登頂の後の大きなおおきな不動岳、南沢岳の登りとナガーイ道のり、 どのコースもハラハラドキドキでしたが、とても実りのある山行で、充実感で一杯です。 そして小屋でのビールの味がとてもおいしかったです。 |
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