●支点とり、及び自己ビレーを確実にできるようにする。
●高さ25mのゲレンデでは、設置してあるハーケンの他にザイルを1本垂らして、
そのザイルに訓練用として5mおきくらいに8の字結びで支点用の結び目を作り
(結び目はハーケンと見なして支点として使用)、スタカットで練習した。
●登攀は2人一組とし、トップは支点にカラビナ又はヌンチャクを取り付け、
それに滑落防止ザイル通して登った。
●下でトップの確保に当たる者(セカンド)は、トップの状況を見ながらエイト環等を使い
ザイルの送り出しをしてトップが滑落しても支点から下に落下しないように
ザイルを操作する訓練をした。
●トップで登りきった者は自己ビレー(自己確保)を取り、次いで、
今まで確保していた者が、カラビナ、ヌンチャクを回収しながら登り、
トップはザイルにエイト環等を使い下から登るのに合わせてザイルを引き上げ、
滑落しても滑落点から下に落ちない滑落防止を図る操作も訓練した。
●下がる際にはエイト環で懸垂降下した。
●参加した者は、トップ、セカンドを交代して反復練習し、最低1回は行った。
●参加者12名中、経験者6名は、左手にある高さ40mに設置してあるハーケンのみに
支点をとり登攀訓練をスタカットで、基礎訓練同様に練習した。
●カラビナ又はヌンチャクを取り付ける際に、斜面で体を3点確保して、
片手でのみ操作すべきが、無意識のうちに両手が使われていた。
●滑落防止で確保する際、自己ビレー、アンカー、体の位置、エイト環の位置関係には
まだまだ練習の余地があった。
●なれないせいか、発唱、指差確認が今一であった。
●ザイルビレーの逆クリップまでは指導できなかった。
●ザイルを投げ降ろす際には、端末に結び目が有る場合は結び目を解いてから投げ降ろす。
●カラビナは支点に掛けるときに、下から掛ける。
●安全環つきのカラビナは支点に掛けた時に、ロック部分が斜面に接しない方向に掛ける。
●カラビナ、ヌンチャク等の個人の装備には識別用のテープ、マーク、
名前等を明示して、装備品が他人の物と混じっても解るようにして参加する。
●8の字結びと、結んだ後の余った端末の処置が確実に出来ることが
確認された。(参加者全員)
●登攀にあたり、自分で出来ること、指導者がいないと出来ないこと等の、
自分の能力を各個人で掌握できた。
●スタカットの初歩事項が理解された。
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